私の希望の裏に渦巻く感情を見つけた。
己に対する憎しみ、悔しさ、怒り、恐怖、執念、悲しみ、届かないものを見つけたときの嫉妬。
醜い感情の渦が力となって己を突き動かしている。
そういう自分を忌み嫌いながら、壊したいと思いながら、動いていっている。
純粋な感情ではない、あらゆる感情でにごった心が、ゴポゴポと沸き立っている。
人は、すぐにくじけそうになる。
人は、すぐに怠けようとする。
人は、楽なほうへと甘えようとする。
人は、カラカラに乾燥した高い土の塔のようにもろいものを持っている。
そんな人たちが、寄り添って生きている。
寄り添って生きているはずなのに、傷つけ合って生きている。
私も、そして私の知らない誰かも、人を傷つける。
もろいものの中で、感情に純粋に従うことを抑えながら、生きている。
もろいものの中で、感情を純粋に表現することを諦めながら、生きている。
私は、最も野蛮で下品な人間になろう。
純粋に感情に従い、他人の感情を映し、己の醜さに従おう。
私の生き方、私の愚かさ、私の慟哭。
[0回]
http://asakaze.blog.shinobi.jp/%E6%97%A5%E8%A8%98/%E6%84%9F%E6%83%85%E3%81%AE%E9%8F%A1感情の鏡