INES(
国際原子力事象評価尺度)というそうです。
最大値がレベル7で、これ以上は存在しない。
実際チェルノブイリは福島の事故よりもさらに深刻だったがレベル7までしかないので、福島と同じレベル7だ。
冷静に考えれば違いを細かく見れるかもしれないが、海外はそんな甘く見てはくれない。
「ああ、チェルノブイリ並の事故が日本で起こったんだ」
そう判断するに決まっている。
「レベル7=チェルノブイリと同じ=日本は死の土地になった」といった印象を受けるだろう。
福島から遠く離れた、しかも外国人に人気のある京都でさえも外国人観光客が消えているというのだから、深刻な事態だ。
きっと東電や政府は嘘をついてはいない。
発表していないことが多いだけで。
専門的なことは個人ではどうすることもできない。
餅は餅屋にお任せするほかない。
個人でできることは何か。
自由な発想でクリエイティブなことをしていくしかない。
今までの枠組みにこだわっていたら、じり貧になるしかない。
無事だった方は東北のお酒でも飲んでリラックスして明日に繋がることをしていくしかない。
私は先立つものができて東北入りできたら、無事なところを旅して日記で上げるつもり。
できるなら外国語訳して海外の人にアピールしたい。
きても大丈夫ですよ、と。
もう一ヶ月も経ったんだし、いいかげん国は情報の発信体制を一元化して海外を視野に入れた情報発信をするべき。
日本国内の混乱ばかり考えてわけのわからない情報発信をしていてはいけない。
正直被災地の人たちのことを考えるとテレビも新聞も心もとない状態で疲れた精神に届く情報は微妙な言い回しでは通じないに決まっている。
「計画的避難区域」「避難指示」「自主避難」「屋内退避」など、通常だと区別できる言葉は非常時には、ただ混乱させるだけなのに。
外から見ていると「適切な対応でもって行動を促す」のが最良の判断だと言いたいのだろうけれど、中で過ごしている人たちにとって大事なのは、はっきりとした道筋だ。
家も家族だって失っている人もいるし、帰る家はひとつしかないし、戻りたい気持ちも強い。
どこかに行くとしても、どこの避難所がすいていて物資の状況や、今後の見通しなども知らされていないのに正常な判断をせよというのが無理だと思うよ。
ここまでないがしろにされて恨むなというほうがキツイよね。
結果的に海外から褒められたのは「住民たちの結束力だけ」となったら本当にしゃれにならない。
武士の世なら切り殺されてもおかしくない事態なのだから。
p.s.
福島第1原発事故「レベル7」引き上げ 3月15~16日に大量の放射性物質放出か(FNN)
「今回発表された数値には、海へと大量に流れ出た「汚染水」は含まれていない」
・・・って入ってないの?
これからは海洋汚染についての数値が発表されて海外から提訴されるか、水産資源がシャットアウトされるということですな。
「ヨウ素131が1.5×10の17乗ベクレル。セシウム137が1.2×10の16乗ベクレルという推定値が得られたわけでございます」
ヨウ素の半減期は8日。
セシウム137が30年。
その他にもプルトニウム、ウランはまったく発表されていない。
放射性セシウムはγ(ガンマ)線を放出しており、特に生殖器に影響を及ぼすという。
体内に蓄積することはないにしても無差別にγ線が出るため、体内摂取は非常に有毒とブルーバックスの本には書いている。
最近、科学者が扱う数的感覚について少しだけわかったことがあるのだけど、たとえば東電もそうだけど「~という可能性は否定できない」という言い方をしていた。
放射能の影響については科学者からしてみれば「数字の世界」であってそこに数%での可能性でもあったら、それを捨てきれないんじゃないだろうか。
特に確立の世界に入っていき、因果関係が100%証明できないような内容にはっきりと断言することはできないというのが本音で政府側も「ただちに~」という言葉を多用していると思われる。
政府では政府として混乱をきたさず穏便に収束させたいという目論見があったし、東電は企業として損害額を最小限に抑えたいという目論見があったし、原子力安全・保安院は自分たちの原発推進の責任は限りなく少ないという目論見がある。
3者の共通した目論見はいずれも「国民を刺激しないように情報レベルを抑える」ことだったけれど、もうそれも不可能となった。
いまだに冷やすためにジャブジャブお水かけて垂れ流しているわけだし、どうするつもりなんだろうね。
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