1月31日をもって退職した。
2年ほど行った飲食店だったけれど、目的も達成できた。
肉の火の入れ方もわかった。
魚はまだだけど、出汁巻き卵は販売できるレベルにまでなった。
オムレツもできるようになった。フライパンが変わるとできなくなるけど。
色々飲食店では経験が物を言う。
だからそのことが逆に古く悪い習慣となっていることもある。
彼らは経験上様々なことを知っていても、最新の理論に情報を更新しない。
何故だろうとは思っていた。
今年は料理もほどほどにして改めて基礎から固めよう。座学は大事。
そして料理の世界は2019年、どうなっているのか、最新理論も調べよう。
さあ、辞めてどうするのか。
小説を書く。
何のために?
何のためだろう。
もしかしたら何のためにもならないかもしれない。
ただ、その小説を待っている人が、この地にいる。
それだけだ。
北広島市という地にとって、その小説はとても重要な役割を持つことになる。
そのことは確信できる。
確信できるが、計画が通るかどうかわからない。
途中で金が尽きて死ぬかもしれない。
飲食店の社員は300時間も働いて30万にすら届かない給料で、ほとんどの人が体を壊していた。
僕と一緒に働いていた社員さんも膝を割り(突然何事もなく割れていたから疲労骨折あたりだろうと思っている)手術をして12月と1月まるまる休むことになった。
体育会系の理屈はとにかく酷かった。
足を失っても来るべきだという理屈すらあった。
僕はここではないけれど、ストレスでじんましんが出て、当初原因がわからず(当然じんましんかどうかもわからない)精密検査やらで治療費が2万以上も飛ぶことになり、そこから真面目に働くことを止めた。
苦労しても体を壊しても会社は何もしてくれない。
職場は時には暴言も飛び交う。
どんどん人件費が削られ仕事量が増える。
皆苛立ち少しのミスで苛立ちを向けられる。
そんな環境でさえ、わりといい方だ。
悪い環境はストレスの捌け口にされる。
日々直接攻撃されて精神を病む。
飲食あるあるだ。
2月1日は疲れがどっと出た。どうにもそわそわした。
明日仕事があるんじゃないかっていう意識が抜けない。
酒を飲んだ。忘れるために。
聞こえてきた暴言を頭から消すために。
2年間酒で乗り越えてきたようなものだった。
それでも限界は来る。体がもたない。
今はまだ大丈夫でも、たぶん突然来る。
2月2日社保を返すためにすすきのへ。
雪まつりの準備のために氷を削っていた。
何か感覚がもう違う。
旅先に来たような感覚がある。
もういつもの景色が別世界だった。
今年消費税が上がるという。
8%でさえ、なんとかって感じだったのに今のままだったら10%に上がった途端生活が破綻する。
変えなきゃいけない。
去年地震があり、僕の働いている場所が耐震基準に合っていないことが判明し、来年取り壊しが決まった。
当然職場もなくなる。飲食はどこも人員不足だけど期待したら、いざという時対処できなくなる。切られる可能性だってある。
僕は去年から辞める辞めると予告していたが、1月31日で一緒にやって来た社員さんが復帰の日に移動になった。同時にその職場からいなくなることになった。
その他ちょっとあげると他のこともあるのだけど「本当に節目なのだな」と実感した。
こうも綺麗に色々なことが終わるものなのかと。変わっていくものなのかと。
去年ファイターズの北広島市正式移籍が決定した。
小説の資料を作った人は現職の議員。市長からの言葉ももらっている。
その市長は後2年ほどの任期。
今年小説を書き上げて市長と議員に渡す。
もう今年しかチャンスは残っていない。
新しい習慣を手に入れるために、様々なことを変えていかなきゃいけない。
生活リズムを整える。
前みたいに朝方まで夜更かしはせず、去年から始めた投資も、より勝てるように知識や理論を強化する。
そして運動。
読書。
基礎練習。
意識改革。
勉強勉強、また勉強。
離れていた映画鑑賞も再開しよう。沢山の話にまた触れたい。
やりかけたことも今年終わらす。
全てが立ち行かなくなったら、ただ死ねばいい。
もう僕の人生は年齢的に折り返した。
思い描いていることを成すには、ちょっと時間が足りるかどうかわからないくらい。
でも、着実に進んでいる。
なんとか、小説だけは、この世に送り出して、北広島の文芸と地域文化に華を添えておきたい。
最後のピースは、後200万の借金の成立だ。
しなければ、ネットにでも流すか、文芸の会員の人に手渡すか。
まあ、今年始まったばかりだし、またその時が来たら考えよう。
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