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あさかぜさんは見た

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03/17

Sun

2019

ラジオ体操

筋トレを毎日していると体がどんどん硬くなってくる感じがある。
酷い時には全身が錆びきっているんじゃないかと思うほどに動かない。
ストレッチが大事。
よくわかる。
しかし問題は内容だ。
どんなストレッチをすればいいんだ。
ストレッチの本など色々ある。
正直読むのが面倒だ。
自分にピッタリ合う本を探すのも手間がかかる。
何かないのか。

・・・
 ・・・
  ・・・
   ・・・あっ! ラジオ体操やってみるか!

これが滅茶苦茶いい。
運動始める前にラジオ体操。
第一第二通せば完璧だけど第二だけやってる。
第二の方がちょっとハード。
これをやってからの筋トレ。
筋トレと言っても、アプリを使っている。
有料のと併用しているけれど、タダならNikeのアプリが一番いい。
初心者に全然優しくない。
初級なのに、やり始めついていけない。
投げ出したくなるし、正直出来なさ過ぎて泣いた。
優しくないから筋肉が反発してくる。
一か月前は30分運動して倒れていたのに、今は余裕があるくらいになった。
基礎体力って何だろう。
瞬発力と持久力の筋肉は全く違うという。
例えば短距離走のランナーが長距離で勝てなかったりするのは、その筋肉の構造にある。
1日8時間立ち仕事で働き10時間以上は立っていたにも関わらず、筋トレの初めは倒れるほど疲れた。
今まで飲食店で重い物持ったりとかする筋力など、筋トレメニューの前では何一つ役に立たなかったのだ。

さて、問題はそこだ。
自分は動いていると思い込んでいた。
しかし筋力などまったく鍛えられていなかった。
いかに体を使う仕事でも、使っている筋肉は決まっていて、使わない筋肉はどんどん衰えているという事実がそこにある。
試しにその場で足を思い切り振り上げて全力ダッシュするように足踏みしてみて何回出来るのか。
足を上げるという筋肉、意外に使ってなかったりする。
往復1回で50もやれば疲れてくる。
本当に? って思ったけど事実だ。
上がらなくなってくるんだよ。足が。

思っている自分と、実際に体験する自分は違う。
「過去にそうだった自分」は「今体験していく自分」とはかけ離れている。
悲しいほどにかけ離れている。
だからゼロからやるような気持ちでやっている。
前から実感していた酢酸。黒酢を飲む習慣を復活させる。
どっと疲れるのを軽減してくれる、よいアイテム。
そして、1日の始まりはラジオ体操。
ラジオ体操は万人に通用する、よいストレッチだと勝手に感じている。
動かさない体にも、動かしている体にも、本当によくきく。

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03/11

Mon

2019

1か月経ち、ようやく筋トレしてもバタンキューせずに1日に余裕が持てるようになってきた。
そうなるとどうなるかって? 余計に負荷をかけたくなってくるっていうね。
僕が今から考えていることは、筋力などは老人になるとバリバリの頃より半減するという。
能力もそうなのなら「ああ、今の3倍は努力しないといけないってことか」ということ。
長生きって素敵なのかな? わからないけど。
長生きそのものに魅力なんてない。
だって僕は作品がいいかどうかだけでしか判断されないんだから。
もういい作品が作れないと感じたら死ぬしかない。
それまでにちょっとでも名をあげていたら、耳を傾けてくれる若い人に、一人もいないかもしれないけど、ちょっと語るくらいのことはしておきたいな。
終わりはいつ来るかわからない。
でも終わりはいつか来る。
この見極めも「自分の命に対する相場観」なんだ。
これだけは他人の評価じゃない。
自分の評価でしか動かない。

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03/11

Mon

2019

THE GUILTY ギルティ



デンマークの映画。
映画館で見られた。間に合ったよ。
宣伝が面白そうだったから見に行ったけど、ユージュアル・サスペクツ以来にシナリオで興奮しました。
だって、ほとんど主人公の男の人の顔しか映ってないんだよ?
信じられます?
1時間半近く、ずっと主人公の顔。
そんな映画初めて見たし、映画なのに、目をつむってもいいほど。
警察の緊急ダイアルの電話番で(日本で言うところの110番通報)、ずっと音声だけ聞いて事件を推理して、電話番が積極的に事件に介入していって何とか解決しようと奮闘する映画なのだけど、通常電話番が介入するようなことではなく、どうして? そんでどうして制服この人だけ違うの? みたいな。
積極的に現場に介入するあたり、外回りが本職だったのかなぁとかね。
でもほとんど見所はシナリオにあって、主人公のヤコブ・セーダーグレンという人しか映っていないにも関わらず、上手い。魅せます。
一緒になってずっとドキドキしているし、彼が何故かずっと苛立っている様子が、なーんかおかしいよなぁー? これ本当に事件だけでイライラしているの? と思いながら、その理由も徐々に明かされていく内容。
ギルティという題名に相応しいシナリオ内容となっているけど、演出も最低限。削りに削った表現でシナリオそのものの面白さが出ている。ギルティ(有罪)が主人公にじわじわ降りかかってくる、見てて落ち込みながら眉間にしわ寄る精神のダウン&アップ&ダウンが素晴らしい。
こんなに主人公側に引き込まれて自分のように感じる映画も珍しいかも。
過去にソードフィッシュという映画があったけれど、こっちが視覚の錯覚だとしたら、ギルティは想像の錯覚になるかな。音の錯覚。
見る人がひたすら音声を一緒に聞きながら、主人公と同じような気持ちになって現場を想像することになるから、途中の大どんでん返しも主人公と一緒になって「え?」とか「あーーーっ!」とか、妙な溜息と汗が出てくる。
エヴァンゲリオンかってくらい、何秒か硬直したまま動かないシーンがあるけど、やっぱり編集の間がいい。緊張状態や放心状態や考えている様子をみごとに表現している。
その動かないシーンすら、かたずをのんでしまうくらい。
食べ物や飲み物なんて買ってたら一回も手が付けられないところだった。
何か詳しいことを説明しちゃうと、もうそれだけでシナリオの面白さが半減しちゃうから、なかなか書くに書けないけれど、あー、自分もこういうシナリオ書きたいなぁって思った。
シナリオが面白ければ、野郎の顔しか映さなくても(低予算でも)1時間半も引っ張れるどころか、あっという間の内容にできるんだと痛感した。
見ることが出来てよかったよ。
勉強になった。

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03/09

Sat

2019



クリントイーストウッド監督・出演作。
いやはや、これを作ったのが88歳という。
彼は映画界のジャイアント馬場です。
プロレス知らない人には通じないけど、映画に生き、そして映画で死ぬ。
もう撮影中に死んでしまうくらいの勢いで彼は映画を撮り続けるのだろうなと感じた。
凄みと言うか、気迫と言うか、表現できない命の迫力を当人から感じる。

何作か見ていたけれど結構イーストウッド監督作品って破滅があるものが多く、これもそうなのかなぁと思っていた。
「実話=ばれてる話=死んで暴露されたか逮捕されたか」ということは容易に想像がつくので、結末よりも何を訴えかけようとしているのかが見所になってくる。
例えば紹介でも「老いを真正面から見つめた」とか「不条理劇」とか、どれもしっくりこない。
見た後の感想としては「皮肉劇」であって、紹介ムービーでも悪事を働いていることがわかるけど、どうにも彼の行動そのものが不可逆であるにもかかわらず、そうでなければいけなかった、という映画だった。
皮肉というとネガティブな意味だけれど、ポジティブな皮肉に満ち溢れている。
家族をないがしろにしていたから家族の大事さに気が付いて必死に昔の思い出を今に繋ぎ合わせようとするけれど、その形でさえ時間がすっかり変えている。
ボケーっと見ていると、ただ単に車を走らせて運ぶものを運ぶという、つまらないロードムービーになりがちだけれど、でも見ながらでも見終わった後でも「あれ? ちょっと待てよ。これってもしこうだったらこうなったんじゃないの?」なーんて考えていくと、味わい深いものになっていく。
とにかく運び屋のじいさんが一見やりたい放題なのに、やっぱりそうじゃなきゃいけなかったって、考えれば考えるほどわかってくる。

さて、実話とのことだけれど、レオ・シャープという実在の園芸家をモチーフにして作られた映画でイーストウッドはこの人の役。
デイリリーという花を育て、インターネットと共に園芸場は廃れ、運び屋になっていく。
デイリリーってその名の通り1日しか咲かない花だけど、品種も多く蕾を沢山つけ、人気がある花みたい。
年を取ろうと何しようと、やっぱり当人の性格って変わらなくて、誰かに注目されたいとか、他人の力になりたいとか、本質的なことは何一つ変わってはいない。
だから悪事であろうとも、当人の本質的なところでメリットになっていないと動かないわけだ。
映画の中では酷い替え歌を歌ったり、人の心にすっと入っていくトーク力で難なく危機を乗り越えていくわけだけど、何故それが家族へ生かされなかったのか。
うん。時間を作らなかったんだね。
家族との時間を積極的に作らなくてイベント事をすっぽかして仕事ばかりしていて、それでお金さえ入れておけばいいみたいな感覚だったのだろうか。
だいたいどこの国でも離婚案件。家族ではなくとも異性のパートナーが逃げる。当たり前の展開ってわけだ。
だから他人に説教できることもあるわけだけど、だいたい説教って自分が出来なかったことを他人にして欲しいって願掛けに近い性質も持っているよね。
だから、そういう面から見ると、登場人物の台詞の一つ一つが違って見えてくる。
凄い悪そうなやつが、あることでホロリと心を動かされていたり。
一人一人何かを背負っていて、それがよく滲み出てくる。いい作品だと思った。

封切前に見ていた人が「ヘリのシーンがカッコイイんだ。あのカットはなかなか撮れないよ」と大絶賛していたけれど、確かに。
ヘリシーンのカメラワークと陽炎が、映画の熱量を表しているかのようだった。
登場人物がみんなスゲー人たちばかりだから、ちょっと出ているあの人もこの人もハリウッドではアカデミー賞やらなんやら取ってる実力派ばかりで、もう豪華キャストっていう表現を超えてレジェンドキャストってやつ。
ローレンス・フィッシュバーンなんて僕イーストウッド作品では刑事役で見たの2度目。
ミスティック・リバーで見ましたよ。

家族との絆うんぬんって映画ではありますけど、気が付いた時にはもう修復不可能ってことは多々あって、通常はそうならないようにしなければいけないし、僕も別れた女の人に未練タラタラで連絡取ろうとしたけれど繋がった例は一度としてありませんでした。
みなさんは頑張れば映画のように絆は復活するなどと安易に考えないでください。切れた絆は復活しません。
だから映画もちゃんとしてね、って言ってるんだと思いますよ。

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03/08

Fri

2019

グリーンブック



アカデミー脚本賞・作品賞・助演男優賞(マハーシャラ・アリ)受賞作。

ヴィゴ・モーテンセンが好きで、予告を見た時誰かわからないほど太っていたから、この人誰だろうと調べたら、あのロードオブザリングのアラゴルンの役の人が今回はイタリア系の用心棒役。
ロードオブザリング以来見ていなかったけど、面影ないほどに太っているし、見事な太鼓っ腹も見せてくれる。そして何より映画の中でも沢山食べるシーンがある。
寝る前にピザとか最高に太るやつじゃん。しかも1枚まるまるかぶりついてる。
ケンタッキー・フライド・チキンよりも、ピザを半分に折って丸かじりの方がインパクト強すぎて。

とヴィゴ・モーテンセンのことばかり書きそうだけれど、僕は黒人ピアニスト役の人を知らなかった。
なんせずっと映画から離れていたから。
マハーシャラ・アリ。
アカデミー助演男優賞を今回も含めて2度も受賞しているなんて、物凄い実力を持った人。
役柄は天才ピアニスト。
カーネギーホールの上に住んでいて・・・って、カーネギーホールと言えば鋼鉄王アンドリュー・カーネギーが建てた音楽家として、そこで演奏できること自体が名誉となるような場所。
そこに住んでいるなんて・・・というぐらいの人だから、だいたいどれぐらい凄いのかは想像がついた。
実話をモチーフにしたものらしく、脚本にはヴィゴ・モーテンセンが演じたトニー・リップの息子さんも関わっているのだから、映画が始まる前から粋な準備が整っている。

当時黒人差別がきつく、場所によっては深夜の外出すら制限されていた時代、グリーンブックという黒人が泊まれる宿をリストアップした本を持って演奏旅行に出かけるのだけれど、マハーシャラ・アリ演じるドン・シャーリーはとても難しい役柄だったと感じる。
感情を抑えながらも、怒りや悲しみや憤りを演奏で表現する。
俗世にまみれたことがなく、世間の垢など一つもついていない小綺麗さをよく演じ切れていて、さりげない仕草やあくまでスマートな振る舞いが余計にヴィゴ・モーテンセンのガサツさを引き立てていた。ヴィゴ・モーテンセンだって大雑把で手癖が悪くて人の悪い部分を知っていてと逆に人間の汚れた部分を知り尽くしている人間をよく表現していて、よかったのだけど、マハーシャラ・アリが凄すぎた。

仲間と深く触れ合うトニーに対し、孤独な天才シャーリー。
お互い、いい意味で変えあっていく姿が最後の最後までいい余韻を与えてくれるし、久しぶりに「ああ、いい映画見たなー」と胸がじわじわあたたかなもので締め付けられる感覚が長く続く。
シャーリーのお坊ちゃんっぷりが品が良すぎて、トニーが品の良さを崩していく。
ラブレターがオシャレなんだよね。
久しぶりにラブレターなんて書きたくなったよ。
高校以来書いてないよ。

全体的にはコメディタッチで黒人差別のきつい映画が描かれる時、普通は結構エグさがきつくて重苦しい雰囲気を与えがちだけれど、この映画は音楽とユーモアと知性が悪いものを笑いに変えてくれる。
やっぱり必要悪ってのは大事ですよ。
ワルのやり口を知っている。だから守れるものもある。
もちろん暴力はいけないし、暴力自体が敗北という主張はもちろんだけれど、他者の暴力を抑えつけるには暴力に代わる力が必要になる。
だから結局は力がなければ変わらないのかもとも考えた。

ドン・シャーリーは黒人のコミュニティにも入れず理解もされず、かつ白人からも差別をされる。
なんでわざわざボコボコされるのわかりきってるのに差別のキツイ南部へ演奏旅行へ出かけるのか。
静かな役柄ながら、そんな信念と強さをあわせもっている。でも激情に身を任せない。
人間的な振る舞いとしてみても、なかなかできないことだよ。

最後は落語のオチみたいに綺麗に終わる。
久しぶりにリピートして見たい映画のリストに入りました。

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プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
44
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みますが光野(こうや)とか朝風(=はやぶさ)でもよろしゅうございます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。自分でも困るほどの「皮肉屋」で「天邪鬼」。つまり「曲者」です。

2011年より声劇ギルド「ZeroKelvin」主催しております。
声でのドラマを通して様々な表現方法を模索しています。
生放送などもニコニコ動画でしておりますので、ご興味のある方はぜひこちらへ。
http://com.nicovideo.jp/community/co2011708

自己プロファイリング:
かに座の性質を大きく受け継いでいるせいか基本は「防御型」人間。自己犠牲型。他人の役に立つことに最も生きがいを覚える。進む時は必ず後退時条件、及び補給線を確保する。ゆえに博打を打つことはまずない。占星術では2つの星の影響を強く受けている。芸術、特に文筆系分野に関する影響が強い。冗談か本気かわからない発言多し。気弱ゆえに大言壮語多し。不安の裏返し。広言して自らを追い詰めてやるタイプ。

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