結婚に関しては様々な言葉が残されている。
特に作家は辛辣でいくつも言葉が残されている。
その辛辣さに乗っかってマネするならこうかな。
「結婚とは恋と言う自己憐憫の延長線上において互いを慰め合うものである」
「結婚をする前に考えることは妄想で、結婚後に考えることはいかに妄言を重ねながら現実を繋ぎ合わせるかである」
「恋というコンテンツで膨らませた快楽の波に乗るがいい。辿り着く先など無視した波乗りになるのだから」
野球選手のイチローなんて「結婚はギャンブル」と言ってたっけ。
色々ありますね。
結婚。
僕はほぼ40歳になる直前で結婚したようなもの。
そもそも結婚するつもりなどまったくなかったけど、自分の中のいくつかの条件に当てはまったので、いいかなと思った。
遠距離だったけど気が付いたら毎日のように話してて数年経っていた。
そして結婚など考えもしてなかったし、考えてもいないのに自然と傍に居た、という人だった。
ひとまず自分の条件先に書いておこうか。
・女性は遺伝子情報を嗅ぎ分ける能力があり、汗の臭いが「いい臭い」だと感じる人間ほど遺伝子的に遠いため、一言でも「臭い」と言った人はどんなに自分が好きでも除外していた。
(このメリットは、抱き着いてもらいやすいってことと、一緒に寝てても「臭いから離れて」とかならないってこと。実際何人か出会ったことがあって、裏付けが出来ていた)
・生活空間を共にしても苦にならない。むしろ空気的な存在で過ごせるような人。
(空気は普段気にしないがないと死んでしまう物質としての意味。1年2年過ごすわけじゃない。半世紀以上一緒に生きるためには存在感が強すぎても疲れる)
・様々な隠している性癖や誰にも言っていない性格趣味等をさらけ出しても、互いに認め合えて、活動も容認できる。
(誰にも言えないけれど、相手にはちゃんと普通の会話レベルで出せる。当然裏垢も言える)
この3つくらいは絶対条件として考えていた。
嫁も色々聞いてみると厳しい条件があって、互いに「よく結婚できたよな」という感じだった。
嫁の基準は覚えている限りだと、顔は普通以上、声は好みの声、性格最悪なのは避けたいとか、色々あった。趣味細かくて覚えていられないくらい。
それでも最初の同棲1年くらいは喧嘩しまくってて自分も家のガラスを年間トータルで2枚割ったほどだった。
それからは少しずつ馴染んできて、自分で言うのもなんだが、4年くらい過ごしていて、かなり似たもの夫婦になってきている。
下ネタで笑いあうし、互いに屁をこいて笑いあうし、生活空間雑でも許しあって、意識して謝りながら整理するようにしている。
僕が生活を共にしてずっと意識していたのは「相手ができなかったらカバーしよう」ということだった。
自分が全部やってしまうと「私、居る意味あるのかな」とか言い出すから、ひとまず洗濯だけはほぼ絶対任せることにしている。
料理や食器洗浄片付け等は自分の担当。
それだけは決まっているけど、掃除機かけるとか、トイレ掃除とか、部屋の整理とか、互いにやれたらやろうみたいなゆるいスタイルでやっているので、謝ることはあっても責めることはない。
生活空間を共にするうえでとても大事なのは、
・仕事の愚痴は言っていいけど、ストレスで暴れないこと、相手を責めださないこと
(特に自分の価値観を元に相手を叱責するなど最悪の行為として心がけること)
・生活空間上不満に思うことはきつく言わずにお願いし、ダメだったらホワイトボードにお願いする形で書くこと
(絶対お願い。お願いできなきゃ自分でやる)
・話し合う時間(互いの近況報告)は必ずどこかで用意すること
(互いの心のズレのメンテナンス時間がなければ、歯車が噛み合わなくなる)
だと思っております。
とにかく「本音」が大事。
結婚前もかなり出していたはずなのに、結局わからないことだらけで一緒に住みだしたら価値観や考え方のすり合わせをすることになった。
何年も素直に話し合ってきたにもかかわらず。
そういうもんなんですよね。
恋する延長線上で結婚って考える人がほとんどなんですが、自分はかなり年を取っていたので「恋」って感覚からは結構冷めたすぎた感情で見てました。
だから好きだけど別に恋はしてないみたいな状態だったので温度差はかなりありました。
温度差においてかなり嫁をしょんぼりさせたことはありますけれど、やっぱり2年3年と過ごすと温度差もいい感じで埋まってきたんですよね。
上記のものは「うちはこうやってます」だから、他家は必ず違ってくるので参考程度にとどめてわからなくなったら、コメントで相談事として打ってみて。
まぁ、ゆるいのがいいと思う。
こうしなさいみたいな感じになるとギッチギチになるからね。
「結婚直後はただの箱である。結婚後は箱に何を詰めるかで決まる。生ものなので詰めただけで満足しないことだ」
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