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あさかぜさんは見た

日記

06/22

Sun

2008

できないことは言うな

 生まれて初めての強烈な二日酔いで一日を潰した。
 朝から晩まで胃のものを全部吐き尽くしても、まだ胃液が出てくるというありさま。
 せっかくいただいたものまで吐いてくるという、いかにも大人気ない飲み方。
 色々と細かなことで鬱憤が溜まっていた。
 飲みに出かけて、それが人にわかったのだろう。
 店のマスターに「ここはストレスを発散させるための店じゃない。そんなのはもう許さない」と言われた。
 新しい店員がいて、調理専門だったと聞き、その腕をみたくなった私は、最初におごりで出してもらった料理に「こんなんじゃ腕がわからないから味で勝負して来い」とお金を払って作ってもらった。
 もちろん最初に出されたものは全部食べたけれど。
 最初はソーメンサラダ。それなりに単純ながらも工夫を凝らしていた。酔客には充分だとも言える思いやりあるメニューだったが(強い酒を飲んでいたので、脂っこいものや胃にもたれるものは避けたのだろうという思いやり)、これではまだ彼の本当の腕はわからずじまいで帰ることになる。たぶんカチンと来るだろうと思って言ったけれど、やっぱり思惑通り本気を出してきた。
「せっかくおごりで出したものをつき返してあの言い方はない。いくらでも厨房貸してやる。そこまで人に言うなら、人を納得させるだけの味を作ってそれを示せ。それならあいつも納得するから。あいつ優しいから、ああやって作ってくるけど、もうそんなやり方はこの店じゃ許さない。じゃあ手本示してと言って、俺料理作れないじゃ誰も納得しない。自分でできないことは人に言うな」
 そうマスターに言われながら、彼が作ってくる料理を楽しみにしていた。わくわくしてたまらなかった。そしてしばらくして、おいしいスープカレーを出してきた。
 出来合いのものでしか作れないけど、とは言ったけれど、それでもいいからそれで勝負できるものをどうぞ、と言ったら、本当にお金を払う価値があるというか、単品でも立派に店を出せる味を出してきた。
 あの店とはしばらく仲良くはできそうもないけど、良い思い出というか、記憶に残る立派な味を堪能した。
 嫌われ者とはなったけれど、自分のやったことに対しては後悔はしていない。
 そのお店がどのような方針でやるかは、その店が決めることで客が主体になって決めるわけじゃない。
 店としての主体があって、そこにお客が賛同するスタイルを最後にとったのなら、それでいいと思う。いい店だし、これからもよくなっていくと思う。

 ストレスが溜まっているのは否めない事実だった。
 でも「できないことは言うな」というのは、私は半分反対。ただ、私のスタイルとして反対なだけで、他の人にまでは強要しない。自分のスタイルは持っても人に押し付けないのが最低限の礼儀だけれど、私はよく下品になる。下品な自分が好きだったりもする。
 自分が一生懸命作ってきたものに対して、わかったような口ぶりをされれば私もカチンとくる。だから言ってみた。志があるなら反抗してくるはずだし、必ず忘れないで覚えているはず。恨まれてもいいけれど、本人に向上する意思があるかどうかは、そこに眠る志にあると思う。
 みな、それを持っているから頑張ろうという気持ちになる。
 私がどう言われようとも文章をやめないのは、ここにしか自分の生きられる道がないと思っているから。ここで活躍することで、私は多くのものを生み出せると信じているから。私の作るもので人を変えられると信じているから。

 最初は誰も信じてくれない。なぜならちょっとやそっとで出る結果なんて努力じゃない。才能があっても、それを維持させられる努力だって必要だ。みな、何かしら苦労はしてきている。馬鹿にされても、やめろと言われても、自分を信じぬき、努力したことで勝ち取った成功だ。
 本当にやりたいと思うことなら、だったらやってやるよコンチキショー!って思う。

 味は直接わかる。文章はどうなのだろうと思う。
 直接届いているのだろうか。あいかわらず、ちょっとわかりづらい文章ばかりで、ここを数行読むのにも苦労がいるのかもしれない。
 読者のことを考えないで、思ったことからつらつら書いて、重要な主語が抜け落ちていたり、あいまいな表現でありふれていたりで、他人に読ませる文章というよりも「心のメモ」に近いのかもしれない。

 自分が書いている、お話そのものも、爆発的に人気が出るということはない。地味に地味に宣伝して、ようやく一人、また一人と知ってもらっている状態だ。
 私が食べた伝説のスープカレーみたいに「おいしいからあそこに食べにいけ」なんて口コミで広がるようなものもない。
 いつ道が開けるのかと不安になったり、これでよいのかと不安になる。自分を信じる力が失われたり、数々言われた否定語がふつふつと心に再現されて、重なってくる。
 あの時言われたあの言葉。この時言われたこの言葉。見下された言葉だったり、否定された言葉だったり、馬鹿にされた言葉だったり、現実を見ろと辛らつに言われた言葉だった。
 そういう言葉の数々が、心の中に溜まっていて、ふとしたことで思い出していてもたってもいられなくなる。
 溜まった言葉が心を汚している。

 できないことは言うな。
 私のお話を読んでくれた人は、思ったとおりに言う。言わせている。どんな意見でも必ず聞く。それが役に立つかたたないかは自分で判断する。
 相手が文章をかけないからと言って、「お前がじゃあやれよ」とは言わない。それが、どんなに子供じみているか、自分でよくわかっているからだ。だって、やっているのは私。できるのは私。やろうと決めたのは私だから。相手になすりつけてもしょうがない。放棄したと同じことだから。
 人あっての文章だ。人の心に届くために書いているのに、人を無視するわけにはいかない。だけれど、媚びるための文章ではない。媚びた文章は下卑たゴミであって、ただの心を売り払った中身のない魂だ。
 そんな、自分の信条がある。

 嫌われるのや失うのが怖くて博打は打てない。人に好かれるような行為ではないけれど、私は私の感じたいままに動く。そこに賛同しようとしなかろうと別にかまわない。
 なんらかの形でいつも返そうとは思っている。あの時、ああしてしまった。自分がしてしまった失態。あの時、ああいう恩義を受けた。純粋に思いやりをくれた人には、恩返しを少しずつしている。

 自分はいつ、こんなクソガキをやめられるのかと思いながらも、クソガキな自分が反面好きだったりする。嫌悪したり、好きだったり、あっちいったりこっちいったりで疲れるけれど、吐いて胃が痛んで、どこかすっきりした。

 Tくん、戻してゴメン。でもとてもおいしかったです。あなたにとっては嫌な客かもしれないけれど、私にはよい思い出ができました。ありがとう。

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06/20

Fri

2008

 そんな議論よりもまず、重犯罪者には、実質上世間の人が人権与えてないじゃん。
 机上の空論はなはだおかしい。
 いくら理屈をこねくりまわそうと、高尚なこと言おうと、社会が犯罪者を受け入れるシステムや気持ちがないと、死刑廃止やそのまた先の議論なんて成り立とうはずがない。
 現実だな。
 現実。

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06/16

Mon

2008

売れる文章 書けるものなら書いてみたい

どうすればよいのかいつもわからなくなる。
誰しも人気はほしい。
誰しもたくさんの人に読んでほしいと思う。

どうすればいい。
面白いものってなんだ。
その定義が誰しもわかれば、みんなベストセラー作家か。

毎日毎日悩んで億劫で、さてどうしようとまごついているだけで時間が過ぎる。
自信さえもだんだんとなくなってきそうになる。

どこをどうすればいい。
受け入れられやすいものとは、わかりやすいものとは、他とぬきんでるものとは・・・

わからん。

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06/14

Sat

2008

報道 メディアという立場であること

 そもそも報道というのは、客観的な立場を維持しつつ、情報の裏づけを確保し、あくまで中立的に現象を伝えることであって、ブログのように個人的な感情を背景に、あたかも民意のごとく感情的に情報を伝え、かつ取材をし、そして報道するというのは、「報道」としては愚劣の極みなのではないかと思っている。

 特にテレビにおけるワイドショー的な演出と、真面目なニュースまでがそこに便乗したかのように、感情を交えて報道するのは、もはや現実を劇場化させていると言っても過言ではない。

 事件が起こり、劇の幕開けとなると、観客が引くまで公演をやめないかのごとく、第二幕、第三幕、そこに登場させるのは、本件とは直接的に関係のないものまで、密接に関係しているかのようなシナリオを組み立て、演出をする。
 もはや、それをフィクションとしてやるのではなく、ノンフィクションとしてやっているので、病気としか言いようがない。
 もはや腐り果てていて見るに耐えない。

 世の中がフィクションを求めているのだろうか、それとも報道機関が病気なだけか。
 ただ単に納得させるだけの論理や証拠なら、この日本そのものが、真実なんてどうでもよく、ただ単におさまりのつくように適当なものを持ってきて納得すればいいという、大変幼稚なものでしか動いていないことになる。

 だんだんと情報が薄っぺらくなる。報道までもが視聴率にこだわっているのか、やはり利益で記事を創り上げているのか、事実だけ伝えて、真実と言い張る低脳ぶり。時折事実でもない虚構すらもどうどうと報道する。
 会社が社会に損害を与えると、彼らは悪のように叩く。
 しかし報道機関が社会に与えている目に見えない損害に関しては「報道の自由」「言論の自由」を背景に、一切賠償することも報道することもない。
 言論を操れる「一権力機構」が、どのような人間であろうと、一個人に対して感情的になっているという構図が、誰もおかしいと思わないほうが異常なんだよ。
 完全に強者が弱者に対しているわけでしょう。いちおう憲法の建前もあるんだよ?先進国の権力機構の一員なら紳士淑女にならないとね。社会から完全に抹殺したりするのは「私刑」だよ。そんなもの認められていない。法や倫理に対してはうるさいくせに、自分のことになると、さも当然のごとく矛盾を行う。
 これを最低だと言わずして、なんだというんだ。
 ブログでやれ。個人のな。

 「事件を風化させてはいけない」とあるけれど、ならどう生かしているんだ。小手先のことだけで何とも向き合ってないのに。
 報道機関はただ情報を流しているだけであって、問題解決のための行動なんて一切していないだろ。
 悪いものを社会から排除しても、排除された人間は生きていくための犯罪を行うだろうさ。

 悪いことして、心が痛むっていうのは、人のこと大事だと思えるからでしょう。
 ただ単に嫌悪して排除するだけなら、相手は到底「この人を傷つけちゃいけない」なんて思わないと思う。
 悪人を取り込めとか言ってるんじゃないよ。
 悪人が出来上がるまでの心の過程を作るのを防止せよ、ってこと。

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06/11

Wed

2008

マクロスフロンティア

 アニメなのですが、超時空要塞マクロスを見ていた自分としては、少し懐かしくも新しい匂いのするアニメに出会いました。
 同じ時期、ガンダムもやっていたのですが、私はマクロスのほうが好きでした。

 なんてったって、マクロスはミサイルの量が違ったものね。
 あの無駄遣いとも言えるほどのミサイルの発射量を見ると、ガンダムの攻撃の地味なこと、地味なこと。
 ガンダムのよさは大人になってからわかりました。
 最近のガンダムは、どうにも(ごめんあえて言わせてもらう)腐女子相手のこびまくりの作品だからね。
 見る気すらうせる。
 許せたのはターンエーガンダムくらいだった。
 というか、だいたいの作品ってシナリオのテンポが悪いんだよ。
 子供っぽい事情ばっかり。

 ガンダムは私よりも詳しい人がいるからいいんだ。
 私はマクロスだったから。亡き羽田健太郎さんだったから。同じく亡き宮川泰さんだったから。宮川さんはヤマトね。

 創聖のアクエリオンは、合体合体って、狙いすぎだろ。
 最初の吸引力がいまいちかも。合体とか気持ちいいとか、真面目にアニメ見る前にこっちが恥ずかしいんですけど。よこしまな想像するなっていうほうが無理です。

 いや、マクロスフロンティアの話なんですよ。
 コードギアスも斬新だけど、マクロスフロンティアは懐かしいですよ。
 リン・ミンメイだっけか、マクロスのアイドル。いい歌だったよなぁ、あれ。

 あいかわらず菅野よう子さんすげぇや。
 内容の説明はサイトでされているからはぶくけれど、最初から見たらよくわかりました。

 あのさ、最近のアニメって学園シーンを入れないと売れないの?
 マンネリ化してきてますよ。ところどころがとっても。

 いや、マクロスの話からそれすぎた。いいか。


追記:
羽田健太郎さんがヤマトの作曲をしていないと思っている人、私はテレビ版の記憶は定かじゃないですけど、2時間とかの長い映画バージョンでは作曲していますよ。
私CD持っているから確かです。

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プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。

気が付いたら他人からとても褒められる娘ができまして、人生が大きく変わりました。
この小さな可能性と向き合うため頑張って生きております。

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