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あさかぜさんは見た

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11/23

Sat

2024

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03/28

Thu

2019

あつま、と読む。
昨年九月に起きた北海道胆振沖地震の中心地だ。
ずっと気になってはいたけれど、室蘭方面へ用事があったため、寄ることができた。
寄ってみてわかったことだが、北広島市から約一時間と少しでいける。
結構近い。
厚真町は農業が中心の地域で米がほとんどらしい。
その他、じゃがいも、かぼちゃ、ビーツ、豆等を輪作しているという。
先日伺った時、偶然にもハスカップの報告会のようなものをやっていて見てきた。
ハスカップって何? と道外の人に聞かれたけれど、イメージとしてはブルーベリーの酸味が強いもの、と言ったら方向的には掴めると思う。
実際実も小指の先ほどで、ミニトマト程度の直径でビワのような形をしている。
このハスカップ、モリモトというお菓子屋さんが製品にしているので新千歳空港で見かけることができる。
報告会ではハスカップをもっと宣伝して復興を後押ししていこう、という内容だった。
実際地震直後に物産展への出店を打診されて奥様に「馬鹿じゃないの?」と言われながらも出店して手ごたえを感じてきた「ハスカップ王子(本人談)」の報告や、地震や風で被害を受けた樹木をどうしたらいいかのレクチャー、ハスカップが大腸菌の繁殖を妨げる効果があることなどやっていた。
実際、全体の作付面積から見るとハスカップの面積は小さいながら、ハスカップ生産量日本一であると同時に、高品質のハスカップを作り続けているとのことで、ハスカップを全国区にして、どんどん厚真町をアピールしよう&復興のためにハスカップの苗を渡すので作りましょうと、なかなか未来のあることを言っていた。
中心部に「しゃべーる」という新しい施設があって、そこでランチをやっていたがハスカップアイスクリームと味噌アイスクリームを食べたが、どちらもほんのりと味がして牛乳は濃厚だけどもさらっとした甘さで食べやすかった。
「しゃべーる」では他にも手作りの木の食器や器、小物など販売していたが、注目商品は「大豆製品」だった。
まず「雪ほたる」という豆腐。
これが絶品。ババロアのような食感で甘みが強い。絹ごしも木綿も硬さとしては、それほど大差はないほどだけれど、この不思議なまろやかな舌触り、どうやら「おから」を出さない豆腐らしい。
絹ごし、木綿以外にも厚揚げ、油揚げがあるけれど、カップサイズの小さなものもある。味がいくつかあって、柚子や枝豆、ごま等、6種の味があったけれど、ほーんのりって感じの味付け。
「あー、いるいる。いるよー」と感じられるけれど、醤油をかけたら強いし、ポン酢なんてもってのほかだし、そのまま食べたけれど、豆腐自体に甘みがあるのでスーパーの安い豆腐とは全く違って、そのままでも楽しめた。
そして、最強の味噌。塩辛くもなく薄くもなく味噌汁なんかにすると甘みがふわっとくる。豚汁家で作ったけど何杯でもいけた。

今もまだ仮設住宅で暮らす人が大勢いた。
2年と言っていたかな。期限があって、いずれは公営の住宅に引っ越す予定なのだそうだけれど、どうなることやら。
実は厚真町の周辺地域も仮設住宅を設置している場所がある。
半年経ったけれど、そう簡単には……という印象を受けた。
観光所の人は「危ないところでも農家の人は出ていって働いてますよ」と言っていたから、季節は待ってはくれないし、農地があるからには働かなきゃ食えないし頑張らねばと思っているのだろう。
厚真町の人たちは、どこか垢ぬけている印象を受ける。
見てきた人は人当たりが良くて明るく、前向きな印象を受けた。
そして地元愛が強いんだね。
本当は泊まろうと思っていたのだけど宿泊施設が予約でいっぱいで泊まれず、前日用事の帰りに苫小牧に泊まり、朝は北寄貝を食べ、厚真町に向かって上記のようになった。
やはり震源地。
テレビで映っていたけれど、山が皮一つ向いたように剥がれ落ちていた。



だいぶ整備が進んでいたが一部、車よりも高い土砂が流れ込んでいた場所があった。地震当時の山側の道路はこのように埋もれていたのだろう。
※クリックすると大きい写真が出てきます。




斜面が流れてしまったのがわかる。
写真のような場所がかなりの範囲で続いている。

特に235号線沿いの斜面が結構やられていて、当時の凄まじさを残していた。
厚幌ダムまでは行けたのもの、そこから先は通行止め。
今も復旧作業が進んでいる。
さすがにダムは頑丈なのか崩れたような場所は見受けられなかった。
鳴き声がするので遠くをよく見てみると、白鳥のような鳥がいる。
頭や体に色がなく真っ白だったのでタンチョウではないだろうが、編隊を組んで空を飛ぶ姿も見られてとても綺麗だった。
明けない夜はない。
厚真町の人たちは、そんな思いで頑張っている。
帰り際「こぶしの湯あつま」で豚丼を食べた。
全て厚真町産にこだわり、放牧豚、米、豚肉を焼く炭と全て地元の物。
特盛を頼んだけれど器からはみ出ていた。
器にもこだわっているようで、地元で作られた一点もの。
タレは甘辛というより辛寄り。肉の甘みを引き立てる。
米が恐ろしく美味しかった。
「さくら米」という地元の米を使っているみたいだったけど、欲しくなって後日探して地元のコープにあると聞き買ってしまった。
選りすぐりの高品質ななつぼし。
電気釜で炊いてもやっぱり美味しかった。

また時間があったら豆腐とかを買いに行こうと思う。
そして地元でもハスカップ製品が手に入るといいな。
パッと見たところでは見つけることができなかったから。

後日、地元でハスカップの塩漬けをおにぎりに入れて食べたりしていると聞いて、「しゃべーる」で食べる機会があった。
シソ梅のような味とNHKの番組で見たけれど、本当にそれに近い。時折ちょっぴり甘さが攻めてくる。不思議な味だった。でも美味しい。
また行きますね。

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03/17

Sun

2019

ラジオ体操

筋トレを毎日していると体がどんどん硬くなってくる感じがある。
酷い時には全身が錆びきっているんじゃないかと思うほどに動かない。
ストレッチが大事。
よくわかる。
しかし問題は内容だ。
どんなストレッチをすればいいんだ。
ストレッチの本など色々ある。
正直読むのが面倒だ。
自分にピッタリ合う本を探すのも手間がかかる。
何かないのか。

・・・
 ・・・
  ・・・
   ・・・あっ! ラジオ体操やってみるか!

これが滅茶苦茶いい。
運動始める前にラジオ体操。
第一第二通せば完璧だけど第二だけやってる。
第二の方がちょっとハード。
これをやってからの筋トレ。
筋トレと言っても、アプリを使っている。
有料のと併用しているけれど、タダならNikeのアプリが一番いい。
初心者に全然優しくない。
初級なのに、やり始めついていけない。
投げ出したくなるし、正直出来なさ過ぎて泣いた。
優しくないから筋肉が反発してくる。
一か月前は30分運動して倒れていたのに、今は余裕があるくらいになった。
基礎体力って何だろう。
瞬発力と持久力の筋肉は全く違うという。
例えば短距離走のランナーが長距離で勝てなかったりするのは、その筋肉の構造にある。
1日8時間立ち仕事で働き10時間以上は立っていたにも関わらず、筋トレの初めは倒れるほど疲れた。
今まで飲食店で重い物持ったりとかする筋力など、筋トレメニューの前では何一つ役に立たなかったのだ。

さて、問題はそこだ。
自分は動いていると思い込んでいた。
しかし筋力などまったく鍛えられていなかった。
いかに体を使う仕事でも、使っている筋肉は決まっていて、使わない筋肉はどんどん衰えているという事実がそこにある。
試しにその場で足を思い切り振り上げて全力ダッシュするように足踏みしてみて何回出来るのか。
足を上げるという筋肉、意外に使ってなかったりする。
往復1回で50もやれば疲れてくる。
本当に? って思ったけど事実だ。
上がらなくなってくるんだよ。足が。

思っている自分と、実際に体験する自分は違う。
「過去にそうだった自分」は「今体験していく自分」とはかけ離れている。
悲しいほどにかけ離れている。
だからゼロからやるような気持ちでやっている。
前から実感していた酢酸。黒酢を飲む習慣を復活させる。
どっと疲れるのを軽減してくれる、よいアイテム。
そして、1日の始まりはラジオ体操。
ラジオ体操は万人に通用する、よいストレッチだと勝手に感じている。
動かさない体にも、動かしている体にも、本当によくきく。

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03/11

Mon

2019

1か月経ち、ようやく筋トレしてもバタンキューせずに1日に余裕が持てるようになってきた。
そうなるとどうなるかって? 余計に負荷をかけたくなってくるっていうね。
僕が今から考えていることは、筋力などは老人になるとバリバリの頃より半減するという。
能力もそうなのなら「ああ、今の3倍は努力しないといけないってことか」ということ。
長生きって素敵なのかな? わからないけど。
長生きそのものに魅力なんてない。
だって僕は作品がいいかどうかだけでしか判断されないんだから。
もういい作品が作れないと感じたら死ぬしかない。
それまでにちょっとでも名をあげていたら、耳を傾けてくれる若い人に、一人もいないかもしれないけど、ちょっと語るくらいのことはしておきたいな。
終わりはいつ来るかわからない。
でも終わりはいつか来る。
この見極めも「自分の命に対する相場観」なんだ。
これだけは他人の評価じゃない。
自分の評価でしか動かない。

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02/19

Tue

2019

ナガイケンタロウ



先日平岡イオンでナガイケンタロウという方が歌っていた。インディーズにしては声が結構出てて、珍しいなと眺めていた。
ライヴの最後に
「皆さん! 僕のCD買って下さい! 買ってくれないと今月の僕の生活費が足りなくなります!」
「冗談です」と付け加えていたものの、いやいや本音でしょ、と思いながら大きな声で笑ってしまった。
すぐさまATMコーナーでお金をおろし、カルディーで安い買い物をして一万円を崩し、まだ残ってたら買おうと向かったら、まだいたので七千円分購入した。
あの言葉がなければ、買おうとは思わなかった。
お金のこと口に出すと嫌悪感を持つ人がいるけれど、やっぱり活動するにはお金が必要だ。 インターネットは無料の方向には進むけれど新しいツールも出てきてるし、やりようはある。
素直でいること。僕は「素直さ」というものがもっと日本人の中に当然のものとして浸透すればいいなと思って人柄も気に入って買ってみたけれど、あれ? これなかなかいいんじゃないの? いい曲がちらほらある。
放送やシナリオで使ってよいですかと聞いたらオッケーもらえたので、そのうち使わせてもらおうっと。

追記
そのあとが、とにかく明るい安村が出ていた。あの人旭川実業高校で甲子園球児だったんだね。知らなかった。そして突然好感度が上がったよ。

ナガイケンタロウ official web site
http://nagken.net/

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02/17

Sun

2019

道東の旅。運命を占う。

大きな物事をやり遂げるには理屈では説明できない大きな流れの中にいるのだという感覚が必要になってくる。自分は確かに正しいことをしているという確信めいたもの。
運試しをしに行った。
例えば待ち時間0で流氷が一発で見られて、霧の摩周湖には霧がないくらいのことは引き当てないと話にならない。
ということで道東へ行ってきた。

札幌を立つのが遅くなり夜、雪を撒き散らしながらXJAPANの曲を流し旭川へ。
もう一人で歩けなかったり、悲しみで前が見えなかったり、行く当てもなかったり、どこへ行けばいいのやら。
どうせ下道も高速もたいした変わりがない。
時折トラックが巻き上げる雪でホワイトアウトになりながらも11時ごろにはホテルへ。
周辺の飲み屋を聞くが深夜2時までやっているという店、2件とも12時前に閉店。
しょうがなく近くのコンビニで酒を買い、せっかくホテルの人が紹介してくれたにも関わらず、空いてませんでしたと報告すると「僕らもお店側が出している営業時間信じるしかないんで、その前に閉められるようだと手の打ちようがなくて」と言う。
チェックインの際、ずいぶん物腰柔らかな中年の男性だなと思っていたが、僕も旭川にせっかく来たのだからなんとしても現地の人と話して帰るという勝手に作ったミッションを達成しようと、その人と話し込む。
するとその方、何件かのホテルの総支配人まで上り詰めていた人だった。
そんな人が何故と思ったら、層雲峡などホテルの住み込みで家族と会う時間がなかった。
家族と過ごす時間を増やすために地元の旭川に戻って来た。
娘が旭川医大で看護師の勉強をしている。
再就職先をずっと探していたが「こんな凄い経歴の人だと周囲と合わせるのがきつい。もっと若くて経歴も低い人を雇いたい」と、職歴を理由にして結構蹴られたが、雑用でも何でも下っ端でもいいので雇ってくださいと色々当たったら、ここが受かった。
安いホテルでも値段相応のサービスを心がけようと試行錯誤している。今はとても幸せだ、と話していた。
そして僕も短い期間ながら添乗員をやっていたので、ホテルあるあるみたいなのを喋ると話が盛り上がり二人で2時過ぎまで長話をすることに。
小説を書くために仕事を辞めてと色々話したけれど、翌朝一人で朝食バイキングの仕切りをせっせとやっていた。
一人かな? 大変そうだ。でも凄いな。頑張ってるなー。どうか家族とお幸せに。と心の中でお祈りしながら少し残った酒を抜くためにチェックアウトギリギリまで部屋に。
チェックアウトの際お姉さんがいたけれど、僕が話した内容、お姉さんにまるまる伝わってて「嬉しそうに話していましたよ」と言った。
まるまる伝えてるってことは相当嬉しかったんだろうなと僕も実感。

さて、紋別まで行くぞと出発。
途中愛別に「もち工房愛ふくふく」というお店を見つける。
できたて大福を買って食べる。
あんの甘さは控えめながら、もち米の粒々感がもちに残っていて、なかなか美味しい。
もち米そのままの味がちゃんとするので、これは出来立てじゃないと無理だなと感じました。
玄米やらよもぎやら冷凍で買い、できたての豆は次の日食べました。
やはり時間が経っているものはそれなりに食感も風味も落ちますね。
愛別町から岩尾内湖を通った辺りでカーナビが迷子に。
士別方面を移動させるように指示しているが積雪により通行止め。
岩尾内湖では綺麗な湖が見られたけれど、カーナビ自体が試練を積極的に与えてきて、あえて山道行かせるのはよくあることだから、気にせずに下川、西興部へ。



西興部の道の駅に到着するとイチゴソフトクリームを食す。
イチゴの味が濃厚なうえ、酸味が強い。この強い酸味のおかげで濃厚で甘いミルクソフトと絶妙な味わいになっている。甘さの後にほのかな酸味がすっと消えていく。今まで食べたイチゴソフトの中では群を抜いて美味しい。絶品。これ以上のものはしばらく現れそうにないなと思っている。
ここでは温室もあってツバキなど、暖かい場所でしか育たない植物を育てていた。
入った途端、香りが一面に広がるどころか、鼻孔の奥までぐいぐい攻めてくる。
本当にいい香り。



音質を入る前に木製の巨大なオルゴール?のようなものがあったけれど、出たところでちょうど鳴り出す。
30分に一回だったかな? 木だから音色がとても優しい。木製の人形たちが回る円盤の上でカタカタとちょっとだけ動いている。柔らかなオーケストラを数分堪能する。

あと少しで興部町だと急ぐ。
お昼を少し過ぎたあたりでようやく到着。
お昼ご飯を道の駅の近くのラーメン店で食べる。
興盛亭というお店だった。
ここ、ラーメンは普通だったけれど、五目チャーハンとピリ辛鶏そぼろ丼がよかった。
五目チャーハンは入っている具が奥行きのある味わいのチャーハンになっていて、鶏そぼろは辛いという感じではなく本当にちょいピリで甘く優しい感じだがご飯とよく合う。
ここはご飯ものがダントツで美味しい。他にはない味。
欲張ってお腹が苦しくなりつつも店主に「オホーツクらしい景色に恵まれるといいですね」と背中を押されながら出発。
天気は完全には曇っていない。
いい予感がする。
海が見えてきたところで白いものを発見。
「やったぞーーー!! やっほーーーーーーーーー!!」
車の中で大声を上げる。
海に確かに浮かんでいる氷。
海岸沿いにはびこっている。
すかさず近場で見られないかと沙留に寄る。













狙った通りのものが狙った通りにある。
体が震えるような気持ちを覚えた。
もはやこの段階で運命が決まったと感じた。
そこから紋別まで南下したけれど、紋別まで行くと氷が少なくなる。
途中のお土産屋のようなものがあった場所がピークでそこから少しずつ減っていったが、まずは第一の目標達成。
ガリンコ号乗り場まで着くと過去の添乗員時代を思い出す。
「流氷が見られるかどうかは、運次第なので、見られなかったらごめんなさい」
そうアナウンスしておかないとクレームが来るから行くたびに言わなければいけなかった。
前日あったとしても今日あるかどうかは保証できないのだ。
それなのに一発。
ガリンコ号にはさすがに乗らなかったけれど、10年前くらいにはなかった氷海展望塔へ行ってみる。
地下は海中水族館。上は展望台と、なかなか見ごたえがあった。海の中まで潜る水族館ってなかなかないかも。小さいながら結構楽しめた。

 

 

ガリンコ号乗り場の外には氷像があり、ここもまたちょっとしたサプライズだった。
アザラシシーパラダイスという、人間慣れした楽しいアザラシ仲間が見られる場所もすぐ傍にあったけれど、こちらは時間切れ。入れなかった。動画を見たら結構芸が仕込まれていそう。愛嬌あって、いつ見ても癒されるよね。あやつらには。
暗くなり、さてどこに宿を定めようかと思い、距離感を間違え北見に宿を取ってしまう。網走に行こうと思ってて近いと勘違いしてしまった。貧乏旅行だから宿代は一泊3000円ちょいくらいしか払ってないのです。
途中雪が舞い始め、対向車のトラックが巻き上げる雪に視界を完全に奪われながら、街灯もない道をただひたすらハイスピードで突き進みまくる。
ようやくホテルについてお勧めグルメは焼き肉だと教えてもらい食べに行く。
後で気が付いたことながら北見はカーリングで有名になったところだったんだね。時間があったらやりたかった。ついた夜には北見は焼き肉が美味しい、特にホルモン。
お勧めなら食べるよね。食べに行きました。炭火焼でジュージュー。
ホルモンは確かに美味しかった。この美味しさは、北見でしか味わえないかも。
北見の焼き肉の特徴は玉ねぎタレ。
このタレが甘辛で美味しい。
そいつに絡めれば肉も旨味が増して、どんどんいける。
薬味もあるから味変もできる。
次は寄り道ではなく、ゆっくり寄らせてもらいます。

次の日、鎖塚といういわくつきの場所を超えて網走湖を通る。網走は血で作られた地だ。冤罪の者も随分いたらしい。犯罪人なのだから死んでもかまわないという考えのもと、死ぬまで労働させられた。
超巨大湖。網走湖が右手に見えてくる。
スノーモービルや湖の氷に穴開けて釣りなんかもやっていた。
網走。ここも添乗員時代の思い出があるところ。
添乗員はお客の集金を間違えると自腹で補わないといけないルールになっていた。
その時集金が足りなくてカウンターで人数を伝え「あれ? お金足りない」と言ったら、あちらもルールを知っていて「いいよいいよ。自腹で払わなきゃいけないんでしょ。間違った分はこっちで出しておくから」と自分のミスをカバーしてもらったことがある。
その節はありがとうございました。
と、その前に、カーナビに「網走刑務所」と打ったら、本当の刑務所に行ってしまい、現在稼働中の正真正銘の刑務所まで案内されました。
なんか警察のような人うろうろしているし、おかしいな? と感じていたら工事中の警備員に「ここ本当は立ち入り禁止区域なんですよ。ずっと監視カメラで見てますし、あんまり変なことしていると逮捕されたりするので、すぐ出ていった方がいいですよ」と言われ、ピンとこず、「じゃあ、僕の目指している網走刑務所どこ?」みたいになった。
塀のすぐ傍で車を止めていると、先ほど傍の団地で車を入念にチェックしていた警察のような一団2人組が近づいてくる。
網走刑務所ってどこですか? と聞くと、「ここ本当の刑務所なんですよね。観光地は向こうの方なんですよ」と言われたけれど奥に「刑務所作業製品展示場」の看板が見える。
すぐそこに見える駐車場は刑務官のものらしいので、近場の駐車場を聞き止めて改めて見ると、欲しいものがいっぱい。
特に陶器はほぼ欲しくなった。
お値段も安い。





  

 
   

 


   

  

沢山買っちゃったけど7000円ちょいで済むって物凄い安い。
だって茶碗が400円しなかったんだもの。
他にも横浜刑務所で作っている中華麺を買ったりしたけど、美味しかった。
よい買い物。
気を取り直し観光地の博物館網走監獄へ。
すぐ近くにあるので、遠回りはしたが10分でそこらで着く。



ツアーで来ると時間が限られているから全部はゆっくり見られない。
でも今回は全て見ることができた。
今や有名となったゴールデンカムイで出てくる白石のモデルになった人の資料もここにある。
漫画とは違って、かなりの怪力だった人みたいだけど、時として信じられない手法で脱走をしている。漫画と比べながら資料に目を通すのも楽しい。
お腹もすいたし、道の駅流氷街道網走の2階にあるキネマ館であばしりちゃんぽんを食べる。
ちくわとホタテとあさりの出汁がよく出ている。野菜の甘みも汁に溶け込んでいて美味しかった。網走市って長崎県雲仙市と「焼きちくわの長さ日本一」を争っていたんだね。そこから生まれたちゃんぽんだということを後で知る。海鮮ちゃんぽん、絶品です。網走名物の一つ。


写真はオーロラ号。道の駅から乗船できます。
でも網走まで来ると、ほとんど流氷が見えなくなっていた。

さあ、時間も遅くなり、宿を探すことに。
ここでミスチョイスをする。
網走より釧路の方が摩周湖が近いと思ったのだ。調べもせずに先走りするとこうなる。
途中で気が付き、あ、摩周過ぎてったと思いつつも、もう宿をとってしまったから行くしかない。
川湯に入る前から山の中で硫黄の臭いが濃くなる。
ここ、もったいない噂聞いたことあって湯の花を除去したと昔に。
お客さんから「汚い」って言われて取っちゃったんだって。
無知な人に合わせると劣化するに決まってるよね。
昔通りなら今は薄めたお湯がある。
ジグザグ山道を行きながら暗い道をぬって釧路を目指す。
もう140kmとか出ても何も驚かなくなったよね。
まあ、今日中に着くだろうさ、って感覚になる。
先に言っておくと帰り道なんて300km超えていたからね。
釧路には9時前には着いていた。
途中思ったよりも時間がかかることを考慮してお弁当を買っておいたけれど夕食はそれで済ませる。
釧路にはちょっとした繁華街があって、そこらでお店を物色。
お腹が空いていたら屋台村に入ったのだけれど、バーを選んで数杯飲み、店員さんが積極的に声をかけてくれるので話し込む。
酔いも気分もよくなってきたところでホテルへ。
バーでは勝手丼のことも教えてもらったし、明日はよくテレビでやっていた具を自由に選んで乗せる海鮮丼を食べられる場所へと行こうと決心。
翌日食べたよね。
具一切れ100円とか200円とかで少し高いかなと思うけれど、そこは鮮度がいいから払っただけの価値は充分にある美味しさ。
高いって言っている人多いけど、回転寿司行ったら普通に同じくらいの値段しないかな?
特に真ん中あたりにある寿司屋に直接おろしているって言っているところはダントツに美味しいネタばかりだった。
大盛りの酢飯は400円くらい出せば買えるし、その上に1000円くらいでも具を乗せればご飯が見えないくらいてんこ盛りになる。
寿司で使われているネタはもちろん、鯨なんていうのもあったし、釧路はタラコが新鮮。
福岡の明太子はこちらのを使っているってくらいだから、品質は太鼓判。
ご飯もお替りしてしまい、お土産にタラコを買ってしまいました。
5腹くらいだったかな? 太いのが入っていて1000円。
粒も大きくてプチプチが舌の上で分かるくらい。
買ったところのおばちゃんが昔すすきのにいて、お父ちゃん種付けして出て行っちゃったなんて言ってて僕が札幌から来たと言ったから話が盛り上がった。
息子さんが神戸にいるけど、なかなか来ないって言ってたっけ。
この勝手丼が食べられるところが釧路和商市場なんだけど、ここ、いいお店見つけちゃった。
真ん中の通路の駅側の入り口に近い場所にある、小町園。
珍味作りの天才がいる。
ご飯のお供に鮭ほぐしとかホタテほぐしとかの味付けまでは考えるけど、ここにシシャモの卵を入れて食感をプラスするとか、ワカメを乾燥させて重ねて甘辛く味付けしてサクサクのスナックみたいなもの作っちゃうとか、イワシとパプリカのマリネとか、もうあげたらキリがないくらい。
発想が他にはない。作っている人も若かったな。頭相当柔らかい人なんだなと感じた。
ちなみに通販もやっているから気になったらチェックしてみて。
食べたらわかる。アイディアの勝利です。美味しいよ。

小町園
https://www.komachien.info/

お腹いっぱいになったところで昨日通り過ぎた摩周へ。
途中鶴居村があり、見られるかなと思ったら、ふっと鶴のたまっている場所を発見。立ち寄る。



居たね。ドでかいレンズ構えて写真撮っている人が何人もいた。
ああ、今年カメラ買おうかな。もったいないなとさすがに思った。
こういうチャンスを写真で捉えられたら、もっと楽しかったのになと。
摩周湖の近くには道の駅があって、その中で帰りに鹿バーガーとジェラートを食べたけれど、鹿臭みなし、肉は柔らかく食べやすい。もっと鹿の癖みたいなのがあっても面白いと思ったけど、これはこれで美味しい。ポークのハンバーグの方がお勧めらしかったけど、もう食べられなくて断念。
外にある足湯にダウンジャケットのチャック全部閉めて30分くらい浸かった。

問題の摩周湖。
どうなったかと言うと。








ヒャッハー!!心の中で今年最大の盛り上がりを見せました。
ツアー客を連れてきていたガイドさんも「こういうのは珍しいんですよ」と言っていた。
そうでしょうとも。僕も添乗員の時さんざん「ほとんど霧があって、もし晴れていたら珍しいです」と説明していたもの。
霧が晴れた。
晴れたぞーーーー!!
こうじゃなくちゃ。こうじゃなくちゃいけない。
湧き上がる気持ちを抑えながら噛みしめていた。
大丈夫。今年は大丈夫。
自分の判断は正しい。



いい日差しだ。
帰ろう。

さあて、帰るのが大変だ。
340kmを走る。
真っ暗でくねくねした山道を超えて、足寄を超えて、チハルーっ! と叫んで、ふと気が付く。
この先、帯広あるじゃないの。
間に合ったらカレー食べよう。
「めーーーーぐーーーるーーーー! めぐるーーきーせーつーのーなーかーでー! あーなーたーーはーーーなにをーーみーつけるーだーろーーうーーー!」

はい。
インデアンカレー。
帯広の有名カレー店。
間に合ったー。
大人から子供まで味わえるカレー。
ここ、ルーを持ち帰りできる珍しいお店。
お鍋やタッパー持ってきてカレーを持ち帰る人が沢山いる。
僕のような辛党にも嬉しいお店。極辛があり、テーブルの上には辛いオイルがある。これを入れればさらに辛さアップ。
僕通常の人が食べられないような辛い物も食べられるので、嬉しい限り。
シーフードカレーを頼んだけど具沢山でケチってないところが本当に好感度上がりまくり。
地元密着型のカレー屋さんで、帯広と釧路にしかないのね。
とにかく安い美味い早いの三拍子。
だって500円以内でカレー食べれるんだよ。
安いでしょ?
そんなカレーを堪能したところで、帰るぞ。気合い入れないと今日中に着けないぞ。
帯広から山道を通り、急カーブを何度も超えて・・・そうだよ。高速道路なんて一切使ってないよ。お金かかるもん。だからホテル代と飲食代とガソリン代と入場料くらいしかかかってないんだよ。これだけやって3泊4日で30000円以内で納まってる。
なんとか日が変わる前に北広島に到着。
やりきった感ハンパなく、フッと微笑む。
さすがに充実したものがあった。
これから何でもできるような気持にもなった。

実に道東のほとんど、北海道の4分の1を切り取るような旅立った。
いい、旅だった。
運命を占う旅立ったけれど、確信をもって前進できる。

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プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
45
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みますが光野(こうや)とか朝風(=はやぶさ)でもよろしゅうございます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。自分でも困るほどの「皮肉屋」で「天邪鬼」。つまり「曲者」です。

2011年より声劇ギルド「ZeroKelvin」主催しております。
声でのドラマを通して様々な表現方法を模索しています。
生放送などもニコニコ動画でしておりますので、ご興味のある方はぜひこちらへ。
http://com.nicovideo.jp/community/co2011708

自己プロファイリング:
かに座の性質を大きく受け継いでいるせいか基本は「防御型」人間。自己犠牲型。他人の役に立つことに最も生きがいを覚える。進む時は必ず後退時条件、及び補給線を確保する。ゆえに博打を打つことはまずない。占星術では2つの星の影響を強く受けている。芸術、特に文筆系分野に関する影響が強い。冗談か本気かわからない発言多し。気弱ゆえに大言壮語多し。不安の裏返し。広言して自らを追い詰めてやるタイプ。

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