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あさかぜさんは見た

日記

10/18

Tue

2016

今年は喪中です

秋に生まれ、名前の中に秋という漢字を入れて名付けられ、そして秋に逝った祖母。
90歳。
誕生日の2週間前であり、中学一年の頃バイク事故で亡くなった祖父の命日の2日前だった。
午前中には言葉も理解していて医者も当面のことを話していた矢先、昼頃に急変して亡くなった。
満月の日だった。
命日が近いことで親戚から家に花束が届いていたが、それを見ながら漠然と逝くような気がしていた。
病院から電話が来て母が駆けつけたが、直後には亡くなっていたという。
80歳近くでパーキンソン病をやり、十何年か戦っていた。
最後には胃ろうとなり、痰吸引を定期的にしなければいけなかった。
病院が変わる直前のことで、当人としても人の迷惑にはなりたくないと元気な頃に散々言っていたのを覚えている。
パーキンソン病が進行してからは自然に呼吸する強さの息で喋るから、ほとんどが聞き取れなかったが、私のことを心配したり、母のことを聞いてきたり、意識はしっかりしていたようだった。
割と高齢になってから水泳のインストラクターとなり講師として教えていた。
活動的な人であり、気配りが細かすぎるほど行き届いていたので、様々な人から愛された。
遠い親戚であるお坊さんも旭川に行って帰る途中という偶然で最後まで付き添ってくれた。
高僧で道外にも出ることが多く一ヶ月の半分もおらず、本当に来れてよかったと言っていた。
逝くべくして、逝ったとしか自分には思えなかった。
きっと祖父に呼ばれたのだろう。
今頃あの世で仲良くしているに違いない。
幸せな人生だったと見ていて思ったし、大往生であったとも思う。
秋田美人で90歳にして、ほとんど顔に皺やしみがなかった。
農作業も結構していたはずなのに、紫外線などもろともしなかったのはある意味凄い。
そのせいか死に顔もとても綺麗だった。
友引は火葬場がやっていないこともあり、弾丸スケジュールで身内のみの葬式となった。
それもまた家族が偶然にも全員揃っており、急逝が信じられない風だったが、それも祖母の意志のような気がした。
すーっと色々な事が繋がって、綺麗に逝った。
つくづく因果なものだなと感じた。
急に寒くなったせいで木々は色づき、山は紅葉していた。
祖父の骨は太く骨壷から熱が取れなかったが、祖母はスカスカでほんのりとあたたかいくらいだった。
命を使い果たしたのだなと感じ車の外を見ると雲間から光が射して山を輝かせていた。
もうすぐ冬が来るだろう。
真っ白な世界が。

追伸:
そして20日には早すぎる雪が降り積もった。
みぞれだった。

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10/13

Thu

2016

飲食業界とAI

飲食店のキッチンで働いており受験資格を持てたため調理師試験を受けたら受かった。
料理なんてしたことなかったけど同棲経験を経て「料理って楽しいな」と思うようになり、キッチンで働いてみることに。
へっぽこで、まともにまだ作れないものばかりだけど、それでも一応は肩書きはつくから生涯料理は研究して行こうと思っている。

飲食でランチもディナーもやって8時間勤務などあり得ない。
仕込みや片付けも含めて12時間は必要になる。
それでいてお値段高いとお客さん、この薄利多売競争の中では来てくれないから「手頃な価格」で抑える。
以前マクドナルドの原価率(値段に対する材料費の割合)が暴露されて、怒っていた人がいたけど、経営するなら原価率35%以下は守っていたい。
一人暮らし等、全部自分のお金で暮らした人はわかることだけど、その場所で暮らして料理を食べるには、一体何が必要なのかってことを考えてもらえればよくわかる。
まず家賃。光熱費。材料費。機材代などがあって、ようやく料理が作れるというわけだ。料理そのものの値段はあまりかかってなくとも、料理を作るまでに結構なお値段がかかることが、これでわかってもらえると思う。

先日、とある記事があってシリコンバレーでは飲食店が次々と消えてIT関連のテナントになっているという。
飲食店はどこも人手不足。
IT企業は立派な社員食堂を持つから、わざわざ外食をする必要がないと言う。そして給料もいい。
一部ではロボットがピザを焼いている店もある。
これも記事であったが、サイゼリヤという日本の飲食業が、これから脳波を調べて「人の美味しい」を研究していくらしい。
このことを合わせて考えるなら、飲食業のロボット化と、データに基づく「美味しい料理」が次々と出されるようになる。
すぐ近い将来熟練の職人がようやくできることをロボットがやってのけるだろう。
そうなると「人を育てるコスト」は無駄となり、恐らく職人は育たない。
まずロボット化は5年後くらいには確実に日本に来る。
AIは即座に地域に根ざした商品戦略を練り上げるし、いかに安く、そして美味しく仕上げるかを理解していくだろう。
AIはこれから10年、人間の生活と感覚を根底から覆す。
今もAIは様々な職を奪っていくと言われているけど、一体何が残るのか。
チェーン店の正社員なんて12時間労働で札幌だと20万ちょっともらえたらいい方だから上記のことも含めて将来性がほぼない。
そして人も育ってこないし、給料も多くならない上に激務だから、ロボットにまかせてプログラミングやメンテナンスの方に回った方がずっと給料がよくなる。
飲食の業態が個人で残るとしたら、屋台のように密接に店主と触れ合えるような空間作りをした所だけが残れるだろう。
ただ料理を出すのではなく、地域の集まりの拠点だったりとか、家庭料理を紹介する場所だったりとか、コミュニティ機能をつけなければチェーン店にコストの面で完全に負けるだろうし、チェーン店と勝負した価格設定だとテナント賃料がそっくりそのまま赤字となってのしかかってくる。

自分としては料理楽しかったから続けたいという意識は強かったけど、これからAIが何を変えていくのかを見るために、どうしても現場を見たくなってきた。
飲食でさえ、そんな状態。AIがVRと結びついた時、何が起こるのか、人間はどうなっていくのか。
日本は会社員の総奴隷化が進むかもしれないけど、そりゃ今のうちから抵抗しておかないと大変な事になりますよ。
やはり文章を書きながら世界の最先端の場所を見て回りたくなってきた。
死にたいとか言ってる場合じゃなかった。

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09/18

Sun

2016

遠くを見る

雨も降りましたが、青空が広がることが多いので、ここ2日間は必ず一時間以上は空を見ているかも。
心が固まりすぎてて、揉み解すのが大変。
呆けたみたいに、ぼんやーりしてます。

頭真っ白になったら今度は自分のペースを作っていかないと。
心のリズムを自分で作って自分でこなして。人に与えられたものばかりだったから、全て自分で管理できるように戻していかないと。
運動とか、読んでなかった本を読んだりとか、文字が浮かんでこないから、もうほとんどリハビリ。
イメージとかは浮かぶのに、文字が出てこない。それが大変。

少しずつ空を見ている効果が出てきたのか、苛々が抜けてくる。
ストレスと酒で喉がぼろぼろになっていた。体も、そうか。やけっぱちのようになっていたけど、治っていくものなんだね。
これからは自分で自分のペースを掴んで、どうやったらこいつは乗ってくるのかっていうのを試しながら、進めていきたいな。
自分をきちんと作り上げていかないと。最初はそこからだ。

やりたいことが山積み。
やらなきゃいけないことも目の前に。
だからこそやり遂げないと。

今思っていることの全ては、なんとかなるよ。
出版とか、声のこととか、それに伴う演技のこととか、シナリオのこととか。
まずは、作品だ。

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09/16

Fri

2016

去年のクリスマスイブには全身にじんましんが出た。
生まれて初めてのことだったので、精密検査を受けて原因を調べたらストレス性のじんましんだと判明した。
それからわかったのだけど、極度のストレスがかかると、確かに痒くなる場所が出てくる。

谷本洋さんという伊賀焼の第一人者がいて、この人は自分の感性と桁が違うほど凄い。
作品一つ一つに自然に対する哲学観が出ているようで、まるで霧が魂が燃えて自然と一体になっているようだけど、何よりも本人が凄い。
その人に酒の席とは言え、完全に弱点を指摘され、一ヶ月凹んだ。
少なくとも自分が心から「凄い」と思う人から言われると、しかも的確すぎると、ここまで落ち込むものなのだなとしみじみ思っていた。
あれから周囲の人たちに、ことあるごとに「話題になってたよ」とか「気にしていた」とか言われていたけれど、今回札幌に来ていて会いたいような会いたくないような気持ちだった。
なんせ、あれから作品がそれほど出来ていない。
本でも一冊出していればよかったけれど、そんなんでもないし、ましてや語る言葉を、まだ持ち合わせていないのが会うことをためらわせていた。
雨が降っていたものの、気温は20度をギリギリ切ってなかったため、ちょうどよい寒さの中、ゆっくりと歩く。
結局作品は見に行ったのだけど「先生少し前に帰られました」と職員に言われ、話の弾みで「ちょっとだけ谷本さんと話したことがあってケチョンケチョンに言われちゃいまして、どうもあちらも気にしていたようなんです」なんて伝えると、「それはお会いになられた方がよろしいですね」と三越の年配男性店員独特の柔らかさで言われたものだから、迷った挙句、いつも行くバーに行けば会える事はわかっていたものの、一杯引っかけないと勇気も持てず、一軒寄り、酔っ払った勢いで会おうと思った。
賽の目のように出た目で勝負のようなことをやるのだけど、この日も「会えなかったら、それはまだ話すべき時ではないんだ」と考えていた。
結局会えなかったのだけど、腕と顔の一部が痒くなり始めていたので、かなり緊張していたのかもしれない。
正直怖いという気持ちもある。会いたい気持ちも、会わなきゃいけないという気持ちもあるけれど、今じゃないような気持ちも強くしている。
もっと、ちゃんと揃ってから会うべきなんだ、と。

今日イタリアンレストランに面接しに行ったら熱く説教をされ「それは小説ちゃんとやった方がいいよ。僕少ししか話してないし、普通はこんなに話し込んだりしないんだけどさ、なんか君はできる気がするよ。凄く感じるものがある」と言われて帰ってきた。
お互いのことを短い時間で話し合って、あちらの言ってることもよくわかったし、こちらが伝えていることも凄くよくわかってくれていたようで、ちょっと目頭がじわじわきた。
いい青空の日に、いい人に出会えた。

谷本さんは思ったことや口に出したことをちゃんと作品として表現できていた。
伊賀焼の第一人者として、世界レベルで活躍できる人。
心底凄いことだと思う。
心から尊敬できるし、彼に傷つけられたことは、天が与えてくれたものなのだと、よく思う。
その傷には必ず意味があり、己の欠陥を慢心することなく覚えておけという啓示なのだと。
9月には会えると思いますとは本人に伝えてしまったものの、やっぱりこの場に来て物凄く迷いがある。
会いたいけれど、会えない。
小説家として、読ませられるちゃんとした作品を1つでも2つでも揃えるべきなんだ。
澄み切った青空の2時間後には曇り空が空を覆っていた。

伊賀焼の会場にはこんな教訓が張ってあった。
時代や人をよく見て変化していかなければならない、ということと、これ。
心に刻んでおかなければいけない。



追伸:
結局迷いに迷って会い、色々とお話をして、片づけをお手伝いして、お土産ももらってしまいました。
マスターの粋なはからいがあったんですけどね。
「光野さんがお話あるみたいですよ」って。
その上「暇なら片付け手伝いに行けばいいじゃん」とも。
終わりよければ全てよしなのかな。片付けの日は、とてもよい晴天で、三越の屋上からいつもとは違った札幌の空を見ていたよ。
これからが勝負。
次に合う時には、来年にオペラ歌手の娘さんがコンサートで来るので、その時までにはきちんとしたものを一つ以上は揃えておきたい。

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09/12

Mon

2016

あまり意味がないからね。批判って。

自分がクズ人生を歩んできたから、その手の人間が周囲にいたわけなのですが、そこからよくわかったことは、世の中に気に入らぬ人がいたとて強く批判をしても、ほとんど時間の無駄なんですよね。
そして想像力が欠如しているとも言える。
なんでかって、もうね、本当に沢山いるんですよ。その手の人って。自分一人じゃ抱えきれないくらい、批判で24時間使っても足りないくらいいるんですよ。そういう人がいることを知らなかっただけだし、知らなかったってことは素敵なお友達に囲まれているのでしょう。
で、たまたま目に付いた人を言うわけでしょ。それで時には固執してしまう。自分のストレスの捌け口かのようにやってしまう。
気に入らぬ、汚れた、間違っている、許せない、そのような人間が人生には多々現れるものですが、お互い別々の人生を歩んでいる大人同士ですし、ましてや自らの心を汚してまで、薄汚い言葉を使うまでもないのです。
自分もよくわかりました。本当に嫌な人間が身近にいると、自分の心の中で唱える罵倒や暴力的な言葉で、どんどんどんどん心が薄汚くなり酒の量は増え、苛立ちは増え、心の創造性が次々と失われ、視野が極度に狭まっていくのを。
ほとんど全ての批判に創造性がないことは、何を基準にして物を言っているのかという視点でよくわかります。
つまり、未来に生まれ出る、今存在しないものを論拠にして批判などできないでしょ?ということなんです。
この点が最も重要なことであって、この点を考慮できる人が批判する人間側には、あまり存在していないってことが致命的なのです。
だから固執すると創造性と想像力が失われていくわけです。
人間って、その時必要なものしか受け入れないものです。
相手にとっても自分にとっても、無駄になることが多いんです。
面白い批判ってのは、たった一つです。
「自分以外の多くの人が幸福を得ていく」もののみです。

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プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。

気が付いたら他人からとても褒められる娘ができまして、人生が大きく変わりました。
この小さな可能性と向き合うため頑張って生きております。

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