中国の自動車メーカー、比亜迪汽車(BYDオート)が、金型大手オギハラ(群馬県太田市)の工場を買収することが27日明らかになった。
いわば完全な「技術流出」。
こういうことが次々と現実化していくと今度は技術力の低くなった我々が中国などの技術力の高い国の企業の元で安く働かされることになる。
たぶん10年以内には中国と日本の立場が逆転するのでは?
金属のフレームで作って「わが国もロボット開発に成功しました!」と写真つきで「ASIMO」と比べてみたら、中国のは配線がついていてすぐ後ろでリモコン操作していて笑ったという状況も逆転する可能性すら出てくる。
逆に日本人が笑われるばんだ。
中国は大学でもベンチャー企業を支援するシステムが充実しているらしい。
一方日本では支援を求めるにも「いつ結果が出るのか」「利益はどれほどでるのか」という質問が飛び交い、なかなか研究資金が集まらないという実態があることをテレビでやっていた。
「研究」なんだから、はっきり言えないに決まってるのにね。
研究さえも中国に比べて資金の提供が渋いのであれば、「技術大国」を名乗れるのもあと数年であろう。
また日本で起業するにも大変労力を必要とし、社会風潮として失敗しやすいことをあるブログであげていたのでご紹介。
どんだけマッチョじゃないと起業できないんだ、日本は。
- My Life in MIT Sloan
不謹慎ながら笑ってしまったのは、見事に日本人の社会風潮を凝縮した内容になっていると感じたからだ。
内容をかいつまんで言うと
「発言小町というサイトにダミー投稿で、大学生で就職活動していたけど会社に入って働くのが馬鹿らしいと思い、この近所には老人も多いので自分で弁当屋を作って働こうかと思う。自分は作れないが料理のうまい犬の散歩仲間がいるのでその人に手伝ってもらおうかと思う」
という内容だが、全体的に「新しいアイディアを出す若者を明らかに応援しない」意見が目立っていた、ということだ。
ブログから抜粋させていただくが、
「たかが企業にも就職できない人が、起業して成功する訳がない」
「本当にそんな覚悟はあるのか?」
「起業するのはいい考えだと思うけど、すごく大変だよ?」
「逃げてる気持ちでは、起業は成功しません」
この手の意見が主を占め、「やればいいじゃないですか!自分のアイディアと若さをどんどん生かすべきです!失敗しても成功しても本にしちゃいましょう」なんて前向きな意見がまったくないというのが「保守的で頭の固い日本人らしい考え方」だなと思った。
こんなことではどんなことをやっても失敗することのほうが多くなるに決まっている。
私もアメリカに2ヶ月ほどだけだがいたことがあるので、観光とは違い日本の雰囲気とは明らかに違うことを肌で実感してきたし、異文化を持った人々と(アメリカ人じゃない移民が多かったので余計)何を大事にしなければいけないかというのがよくわかった。
それは「つべこべ言う前にやらなければいけない」という向上心だ。
私は英語があまりしゃべれないし、発音もヒアリングも苦手なので似たような人たちばかり集まっていたけれど、とにかく言葉のあまり通じないアメリカでなんとかやっていこう意気込みがあった。
「英語もしゃべれないし、働くなんてとても」というよりも、
「英語をしゃべれるようになって働いてこの国で暮らしていく」
という向上心に満ち溢れていたし、誰もその熱心さを馬鹿にはできない。
自分の国に戻るよりも、アメリカで仕事を探したほうがはるかにいいという事情を抱えているにしろ、互いに励ましあって競うように勉強していたのが印象的だった。
それは「アメリカで仕事をしようかどうかで入国を考える」よりも「入ってしまって覚悟を決めていく」という気持ちがはるかに大きいのではないだろうか。
外から見てあれこれと物を言う人間よりもよっぽど立派だと思う。
「経験者」は「経験」しなければ「経験者」にならない。
経験もさせようとしない風潮で「経験者」「独自のノウハウを持ったプロフェッショナル」は育たないし、育てられないのは当たり前の話なのだ。
新しいものに挑戦することが応援されない風潮というのは、本当に危機的な状況を徐々に招いていく。
失敗するもしないも本人しだいだというのに、「老婆心」が過ぎると思う。
また失敗したとしても、その「失敗のノウハウ」をまとめることによってより「成功」に近づいていく。
その「潜在的な競争力と成功力」も奪う日本人の保守的な考え方は国を滅ぼす元凶にもなりうる。
ブログでも書いてあるとおり、日本に圧倒的に少ないのは、
「新しいアイディアを支援するプロフェッショナルと投資家」
「ベンチャー起業家たちなどが集まって議論・意見交換しあう組織・集会」
「経験のないものに経験を与えることを促進する社会的に前向きな風潮」
だろう。
そして蛇足だが気になっているのが20代の投票率が相変わらず50%を切っているという現実だ。
君たち、政治に関心を持たず投票にも行かないということは「自分が何をされても文句は言えない状況」を作り出してしまうということだよ?
「生活とは関係ない」「政治のことはよくわからない」「現体制に不満だから行かない」などと言って放置しておくと、やがて自分たちがいきなり会社から解雇されても「法律で決まっていて文句が言えない」などの状況が自然と出来上がっていていたりする。
自分の明日のことには関係なくても、数年後の未来には大いに関係してくる。
あなたが投票に行かないことによって「自分たちに不利な法律」を作られても、もう時すでに遅し。
あなたは職を失い、数年間デモと抗議活動に時間を費やし生活費もままならないまま日雇い労働をし、外国人の上司の決定によって明日の運命が決められるという日が来ても、それは「社会のせい」ではない。
「あなたが日本国のことを真剣に考えなかったから」に他ならない。
きちんと日本の将来のことを考えよう。
「投票に行こう!」ってキャンペーンはあるけど「日本の若者の税率を半分以上アップしようと思うので投票しに来ないでください。邪魔なので」なんて天邪鬼なキャンペーンやったら効果的なんじゃないのか。
それぐらいインパクトのあることを言わないと興味を持たないのではないかと思う。
日本の若者たちよ。
きちんと「勉学」というものをしないと、他国に飲まれる。
あなたの上司は日本人でも、その上司を雇っている母体は実は外資系だということも珍しいことではなくなった。
「勉学をする」ということは「物を考える力を養う」ということだ。
機械のように「決められたマスの中に決められた答えを入れることができるようになる」ことではない。
学校の勉強を鵜呑みにするよりも、自分の中で「どうして?」の力を持ち、自分で「どうして?」を「追求していく」力が必要だ。
本当に賢い革命とは「大衆に気がつかれずに体制を固めてしまう」ことにある。
くれぐれも「騙され続ける馬鹿な大衆」に成り下がらないように、我々自身が自覚を持たなければいけない。
若者よ、大志を抱け!
追記:
これから自分でサイトを立ち上げ、作家(詩・小説・文化)活動を本格的に展開していこうかと思いますが200万円支援してくれる人いますか?って募集したら出てくるだろうか。
一年後この追記を読んでも「出世払い」はないので、気をつけてね(笑)
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