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あさかぜさんは見た

日記

04/17

Fri

2009

地元から蹴られる「人間失格」

・前作よりだいぶ短くなった分、読みやすくはなった。しかし、言葉の選択や文章の削ぎ方が甘く、前作を読んでいなければ理解しにくいと思える部分もある。

・もっとも重要な問題点はプロットの弱さである。
「私」の感情と(貧しい)体験を吐露することのみが主体になっていて、小説としてのヤマ(ドラマ性)や終結が物足りない。

ヤマを母親の自殺(それにいたる彼女の変化とその後の主人公の心のあり方)において、父親との関係をそれに絡ませてもっと深く書いては?そのためには、「私」形式ではなく、三人称で書き直したほうが客観的に表現できるのではないかとも思う。


以上のような書評をもらったのですが、最初の点は自分でも思っているのでよしとするけれど、最後のだんらくで「ふむ」、最後の「三人称」で「????????」となった。
もしかして「斜め読み????」
そこまで考えていなかったわけではないのだが、どうしてこうしているのかの意図をまったく読み取っておらず、仕掛けにも気がついておらず、「三人称にしたらどうなるのか」をまったく考えていないのだなと直感した。
今ある本筋が完全に崩壊することにすらも気がつかずにそれを書いてくるとは呆れた。

これは自分が書ききれてないか、あっちが読み取っていないかのどちらか。

三人称にしたら完全な「ブラックコメディー」になると気がつかないのだろうか。
確かにそれならばエンタメ系小説としてのヤマはどんどん出てきて面白いものになる。
馬鹿にしているのか、もしくは「投資の回収」にだけ重きを置いた発言なのか、後者なのだろうけどね。

とある賞に輝いた本の書評を読むにあたり、確実に本を読み込んできた古株の期待を裏切っている。
販売戦略の一環として本も利用され、賞も利用され、批判すらも話題性に変えて利益となることを見越して売る。
出版社が欲しいのは「うるさくて金を出し惜しみする古株」ではなく、「何も考えずにすっと受け取ったまま肯定してくれる素直でよく金を落とす若い客」だ。
古いのは放っておいても滅びる。
それよりも年齢の若い層を捕まえておいたほうが、後々出版社の将来的な利益を開拓することにも繋がる。
まるで電化製品のように顧客の買い替えが行われる。
大事なのは金。
金、金、金。

気の毒で見ていられないよ。
金使わないならいらないよ。
金稼げないならいらないよ。
作家諸君、気をつけろ、君たちは踊らされている。
疲れ果てるまで踊らされ続けるだろう。
踊れなくなったら、見放されるだけ。
一過性でも莫大な利益を上げられるものを会社は望んでいる。
文学であるかどうかなんて関係ないのだよ。

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04/15

Wed

2009

防衛医科大教授 痴漢逆転無罪

http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20090414170745.pdf

従来の痴漢犯罪における捜査方法を抜本的に見直さなければならない判決です。「信憑性のある証拠」を持ちえなければ「疑わしき点」は残り、「被告人の利益」となる。

これは相当難しいよね。

供述において「不審な点がある」というのは、痴漢被害にあった女性の心理からすれば、当時は動揺しているだろうし、あいまいな点が出てくるのはよくあることのように思えるけれど、問題は電車などの過密状態での痴漢犯罪は下着に入れられた手をがっちり掴むなどしていないと、立証は難しく、例え他に犯人がいたとしても、本人が「この人がやったんです」と言っちゃえば、そのまま有罪までなっていた。
あいまいといえばあいまいだけれど、満員電車の中で行われた行為が「本当にその人がやったのか」ということは、どのように立証すればよいの?

今回のような事件が起こった場合、お互いの供述だけが証拠にしかない場合どうすればよいのだろう。
想像力豊かな人間なら痴漢をでっち上げることも、論理的、経験的に筋を通すことなんて容易だろうし、また加害者にも同じことが言える。

過去にその人物に疑わしき点がないとか、社会的に見ても動機としては納得できないとか、そういうのは「良識」の観点から言っていることで、犯行を覆すに至る証拠にはならないと思うのだけどね。
それはそうとして、被害者の不審な点に対して、なぜまた降りたのに同じ車両に乗ったのか、犯人を捕まえる気なら、どうして最初の被害の時にいち早く手を捕まえて声をあげなかったのか、5つも駅を超える間があったのなら、いくら動揺していても3駅目くらいで引っ張れたのではないのか、17歳に対する追求は厳しくなるかもしれないけれど、不審を晴らす明瞭な答えの記述がないことも、余計にわけがわからない。だからどう判断すればいいのかもわからない。不思議だと思った点は追求できなかったのかな?

最高裁というのは、ちょっと勘違いしていたけれど「今までの判決の出し方に法的プロセスとして問題がなかったか」を審議するようで、裁判の見直しを根本的にやり直すところじゃないのね。

最近の高校生と言えども、悪知恵のついている人がいるようで、売春の金が足りないからって訴える人とか、わざと被害にあったふりして、成人だったら犯罪行為になるようなものを許されながら相手から慰謝料みたいなのを取るとか、危ない危ない。
満員電車で間違いが起こるのなら、もう男性と女性車両で分けちゃえばいいのに。
いくらでも起こるよ。痴漢冤罪なんて。

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04/14

Tue

2009

 すべてのものは私に味方する。
 今回だけは私が正しい。
 間違いなく賞は取った。

 あとは文章の調整次第で100万部はゆうに超える。

 前人未到のミリオンメーカーに自分はなれる。

 私の準備はもうできているよ。

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04/14

Tue

2009

 お元気ですか?あなたと別れてからだいぶ時間が経ち、あの頃の未熟な自分が懐かしく思います。今もまだ愚かではありますが、少しだけあの頃とは違ってきたことがあり、前向きにもなり、持っている技術も上がり、あなたの心に届くようなものをより高いレベルで作れるようになったと自負しております。
 したいことは山積みで、今や望むものを何でも手に入れられるという自信もついてきました。あとは時間と目的に対する努力の積み重ねです。基本的な人格はあまり変わっておらず、破天荒で素っ頓狂でちぐはぐでどこか外れているままですが、そのくらいがちょうどいいと思っています。
 他人と同じ視点では、見えるものも見えず、作るものもまたつまらなくなってしまい、常に自分を超えなければならないのに、自分の中に壁を作ってそれを遵守しなければいけないという愚かさに気がつきました。
 このことはネガティブなことにも最も言えることだし、ポジティブの中にも工夫を入れるという意味においてとても重要です。
 あいかわらず、誰かのために生きていたいと思っていますが、人に対して憤りや怒りも覚えます。自己弁護もします。それを包み隠さずに素直に出して生きていくつもりです。私の創り上げたものは、きっと私の死後からようやく私というイメージを離れて初めて評価されだすと思います。そして死後数百年でも残っていくようなものを目指して日々積み重ねています。
 あなたはどうお過ごしですか?
 まだ何かを作りたいと思って作っていますか?
 少しでも幸せになっていればよいのだけれど。
 私はもうすぐ歴史の表舞台に出ます。私の存在は時代が生むべくして生みました。時代が私を呼んでいる。そう考えると、今までの苦しみや恨みが自然と消えていき、これもまた仕組まれた宿命だったのだとようやく気がつきました。
 あなたとのこともそうです。あなたが私を生まれるきっかけを作りました。肉親を置いて、生涯において最も感謝すべき人はあなたを置いて他にはありません。私に生を吹き込んでいただき、ありがとうございます。
 もっと密度が濃ければと贅沢を望んでしまいますが、このタイミングでゆるゆると人生が進んだのも、結果的に運命だったのかもしれません。そして今年、私は書くべくして作品を仕上げました。
 この作品は今までの自分の人生に決着をつけるために書き上げました。また思いの他完成度も高く、作品としても人々の前に立ちふさがり続ける大きな壁となることは間違いありません。
 どうあがいても私は人とともにしか歩めない。そして愚かさも素晴らしさも肯定して、彼らを見つめていかなければいけない。作家とは、人の極限を見つめ、己も限りなくそこに近い状態に置いて、常に精神的危険性を抱えて生きていかなければいけません。このことは、私がこの道を選んだことに背負う宿命でもあり、苦悩でもあり、孤独でもあります。
 私は自分の愚かさをさらけ出して、苦悩を背負っていきます。もう、覚悟はできました。寂しいけれど、これも私の選んだことです。あなたからいただいた第二の人生、疾走していこうと思います。
 本当にあなたにはありがとうを言いたい。
 紙面にてお会いいたしましょう。

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04/09

Thu

2009

悪貨は良貨を駆逐する

グレシャムの法則というらしい。
この言葉だけ知っていたのだけれど、どこにいっても金、金、金。
なにか、企業体質として、あさましい。
経営って利益を上げるものかもしれないけれど、やっぱりお金を基本として考えていったらおかしくなるんじゃないの?
質のいいお金の払い方ではなくて、あさましさから払われたお金なんてやっぱり人の精神を害すると思う。
もうその言葉、聞くのも嫌です。

まあ、自分もなりふり構わず方々へスパムのようにメールしまくり、文学部の教授やら、出版関係者やら、色々出していますが、なにせぶっきら棒にて、気分を害させることが多く…というか、もうそんなのいちいち気にしていたら何も成せないと気がついたのでやっているのですが、なかなか人を動かすのは難しく、ましてやどこぞの馬の骨ともわからぬ乞食のような身分。現在はね。
どうしたら自分の作ったものが優れていると伝えられるのか。
情熱が伝わるのか。
情熱なんて押し付けがましいものだとは思うけれど、やっぱり時代を動かすのは情熱だと思う。
金じゃねえぞ~~~~~!!
うお~~~~~~~とどけ~~~~~~!!!

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プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。

気が付いたら他人からとても褒められる娘ができまして、人生が大きく変わりました。
この小さな可能性と向き合うため頑張って生きております。

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